disconstruction of the felicity

8月5日

最高で最悪の日だった。暴力から身を置くために遠くへと離れた。ずんずんと、熱中症を自覚しながらも、足を進めずにはいられなかった。後をつけられているか恐ろしく不安で、背後に十分注意しながら歩き続けた。また自殺を考えた。どこまでも逃げたが、結局化粧室に閉じ籠り、咽び泣くことしかできない情けない女でしかなかった。

そのあとは久しぶりに友人に会った。拙い青春の消費が、淡く提灯の如く輝いていた。こうした日常がいつまでも続くようにと、見えない星に祈りを捧げた。